ミクジログ

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職場でのいじめ…自分にしか分からない苦しみもある。1年間連絡の取れなかった友達に会った話

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オレには連絡が取れなくなり、1年以上音信不通だった女友達がいます。

 

2018年に入ったある日、公衆電話から電話がかかってきました。

今どき公衆電話って…誰だ?

不思議に思って出ると、その友達でした。

「とりあえず話たいから会わない?」

そう言われて会ってきたのですが…。

 

音信不通だった理由を聞くと、彼女は職場でいじめられて精神を病み、会社を辞めて一人暮らしのアパートでずっと引きこもっていたそうです。

誰とも連絡を取りたくなくて、スマホも解約してしまっていたとか…。

 

ようやく精神的に落ち着いたから、今まで誰にも話せなかったことをパーッと話してスッキリしたかったんだ!

そう笑顔で言う彼女は、精神を病んでいたようには見えないくらい明るかった。

心配したぞこのやろう!

 

彼女を追い詰めたのはなんだったのか。

聞いた話と、聞いて思ったことを書いてみたいと思います。

職場でのいじめ

特に人見知りでもなく、どちらかといえば明るい性格の彼女。

 

彼女の話では、就職したのは女性が多い職場だったそうで、いじめが始まったのは入社してすぐという話でした。

同じ時期に入社したのは彼女ひとり。

 

「仕事は見て覚えるもの」

勤務初日、指導を担当した先輩にそう言われて、「とりあえず見てて」の言葉通り見ていたそうです。

それ以降特に何も説明しないまま、自分の仕事を淡々とこなす先輩。

彼女が何か質問しようとすると、

「とりあえず見ててって言ったでしょ?」

厳しい口調で叱られたそうです。

 

30分ほど経った頃、先輩が言いました。

「なんでただ見てんの?見てたらできそうなこと何かあるでしょ?やってみないの?」

 

「すいません、まだ分からないことが多くて」

 

「だめだねあんた、見込みないんじゃない?」

 

そのやりとりを見て、周りの人たちがクスクスと笑っていたそう。

 

う~ん、クソですね。

自分もこんないじめ受けたことあったな。

勤務開始30分で説明もなしに何ができるっていうんだろう。

先輩の最後のセリフを聞いて、キレなかっただけ偉いと思う。

教える気もないやつのどうでもいい見込みなど、オレはいらない。

 

悪いのはすべて自分

初日からずっとそんな感じだったけど、当時彼女はそれを『いじめ』だとは思っておらず、なんとかガマンして必死に仕事を覚えようとしたそうです。

でも何をしても叱られ、周りはそんな自分を見て笑っている。

 

半月が過ぎる頃、彼女は叱られてばかりの自分を、

「だめなやつだ」

「こんな自分はどこにいってもだめなんだ」

「生きてる価値なんかないんじゃないか」

と思うようになっていたそうです。

悪いのはすべて自分、だと。

 

仕事を辞めて他の会社に行っても、自分みたいにだめなやつはまた同じことになるんじゃないか。

そう思ったら仕事も辞められない。

もうどうしたらいいのか分からない。

でも会社の人はもちろん、誰にも相談できなかったそうです。

 

親や友達なら相談できたんじゃないのか?

オレは最初「相談できなかった」理由がよく分からなかった。

でも、聞いているうちになんとなく分かった気がします。

 

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相談できなかったのはなぜか

彼女は自分ですでに、「自分がすべて悪い」と思ってしまっていました。

 

でも無意識のうちに、

「本当に自分がすべて悪いのか?」

という気持ちもあったんじゃないかと思うんです。

それは自分を守るため。

心が壊れないための最後の砦。

 

もし親や友達などに相談して、万が一「お前が悪い」なんて言われたとしたら。

きっと、最後の砦は崩れてしまう。

「やっぱり自分がすべて悪いんだ」

その確認になってしまう。

彼女はそれが怖かったんじゃないのかな。

だから誰にも相談できなかった。

 

「お前が悪い」なんて言うのは極端かもしれないけど、「まだ働いてちょっとでしょ」とか「厳しいのは愛情だよ」とかも同じ意味になってしまうと思う。

そういうセリフは、がんばりが足りない、お前は分かってない、って言っているのと同じで、要するに「原因はお前。お前が悪い」ってことだから。

 

ガマンしても、どんなにがんばってもだめで、もう空っぽの人に「お前が悪い」なんてのは、とどめでしかない。

自発呼吸できない人に、「自分で息しろ」と言って人工呼吸器を外すようなもの。

 

会社に行けなくなる

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働きはじめて1ヶ月が過ぎた頃、突然彼女は会社に行けなくなったそうです。

会社どころか布団から出れなくなった。

出たくても体が重くて動けない。

仕方なく会社に電話して休んだ。

 

でも次の日もその次の日も、やっぱり布団から出られなくて会社を休んだ。

胸のあたりが重くて苦しい。

布団から出られないけど、眠れるわけでもなく、ずっとぼーっと壁を見ていたそうです。

 

そうしていると定期的に襲ってくる、爆発しそうなほどのわけのわからない不安感と胸の苦しみ。

頭の中はからっぽなのに、何も考えてないのに襲ってくるそうです。

自分ではどうしようもなかった。

 

死ぬことを考える

気が付けば1ヶ月近く経っていた。

会社からはクビだと言われた。

このままではいけないと思うのに、体がいうことをきかない。

なんで私は生きてるんだろう?

 

そうしているうちに、どうすれば死ねるのかばかり考えるようになった。

定期的にやってくる爆発しそうなほどの不安感と胸の苦しみ。

気が付くとハサミで手首を傷付けていたそうです。

その他にもいろいろとやってしまったみたいだけど書かないでおきます。

自分でも分からずにやってしまっていることも多かったとか。

 

でも彼女は結局、自分を死に追いやることはありませんでした。

思いとどまってくれた。

それはもしかしたら、最後の砦が崩れていなかったおかげなのかもしれません。

 

病院へ通う

しばらく経つと少しずつ眠れるようになり、動ける時間も出てきたそうです。

でも定期的に襲ってくるものは相変わらずあり、このままじゃ自分で自分が何をするか分からなかったので、病院に行ってみることにしたそうです。

 

国民健康保険などの手続きをして、ついでにスマホを解約したのもその時。

友達や親から電話やメールがきてたけど、何を言われるか分からないから怖くて誰とも話をしたくなかったんだとか。

 

そして病院に通いカウンセリングなどを行って、本当に少しずつだけど良くなってオレに連絡してきたわけです。

 

現在

現在は普通に過ごせるようになったそうですが、不安感と胸の苦しみは今だにまだあるそうです。

たまーに、と言ってたけど…。

貯金を切り崩して生活してたので、これから新しい仕事を探さなきゃ、と気合いを入れてたけどちょっと心配。

 

他の友達とか親には連絡したの?

って聞いたら、

「まだちょっと怖い」

と言うので、まだまだ全快には時間がかかりそうな雰囲気でした。

 

彼女がこれからめちゃくちゃ楽しい人生をおくれるようになればいいなあ。

 

最後に

彼女の話を疑っているわけではありません、と先に言っておきます。

 

彼女側の話しか分からないので、もしかしたら実際にはいじめではなく、本当にただ厳しい指導だっただけということもあるかもしれません。

周りが笑っていたのも、彼女にはそう見えていただけなのかもしれない。

 

でも実際に彼女は精神を病み、今現在もその苦しみから完全には解放されていません。

周りから見て「そんなに気に病むことか?」と思うようなことでも、本人にしてみたら死ぬほどツラいこともある。

だから、本当の苦しみは本人しか分からないのかもしれません。

大人も子供も、一緒だと思う。

 

それに気付いて、話をちゃんと聞ければいいんだけど…。

周りにいても気付いてあげられなかった自分たちは、せめて、必死で戦っている人の最後の砦を壊してしまわないように気を付けないといけないな、と思いました。

良かれと思って言ったことがとどめになることもあるんですよね。

言葉って恐ろしい…。

 

でも、救うのもきっと言葉ですよね。

そう信じたい。