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『人生で初めて結婚したいと思った彼女との、出会いから別れ③』殴られる

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前回は彼女が山形へ帰り、初めて結婚を意識したところまで書きました。

では続きを。

 

前の話はこちら↓

www.mikujin2198.com

 

 

遠距離恋愛開始。警察に職質される

彼女は山形県高畠町にある実家へ帰りました。

車で行くと約2時間の道のり。

当時オレの仕事は土日休みでした。

毎週金曜日の仕事が終わったあと車で高畠町へ向かい、日曜日の夜に帰ってくるという生活が始まりました。

よく毎週欠かさず行ってたなぁと思います。

彼女の家には少しこの生活が慣れてから、自己紹介と挨拶をしに行こうと彼女と話しをして決めました。

 

向こうで寝泊まりするのは自分の車の中。

大きな公園の駐車場があったので、そこで車中泊をしてました。節約のためです。

お風呂は駅に大衆浴場があったので、金土日のうち1日だけ利用していました。

それ以外は基本、水に濡らしたタオルで身体を拭いてました。

そうです、節約のためです。

 

それにしても車中泊、雪の降らない時期はいいけど、冬は大変だったのを覚えています。

自分の車、暖房と冷房が壊れていたのです。

自然の風しか出ませんでした。

しかも場所は雪国の山形。

 

冬になると雪が積もるのは当たり前で、気温も運が悪いとマイナス10℃とかになります。

自然の風出してたら死にます。

防寒具を見にまとい、毛布にくるまって車で寝てました。車の暖房なおせよ!と言われるのは承知の上です。

でも、節約のためです。

 

…と、当時思ってましたが、

今考えると正気のさたじゃないな。

 でも嬉しいこともありました。

 

ある雪の降る夜に毛布にくるまって寝ていたら、窓をコンコン叩く音が聞こえました。

なんだろうと思ったら…、

警察のおじさんでした。

仕方なく窓を開けました。

さ、寒っ!

 

警察「お兄さん、こんなとこで車で寝て…一体どうしたのかな?」

 

警察には相当怪しく見えたでしょう。

雪の積もる氷点下の夜に、公園の駐車場で寝てる人なんか他にいませんから。

それどころか駐車場に停まってる車も自分のだけだったし。

 

オレは遠距離恋愛をしてて、ここで毎週車中泊をしていることを正直に話しました。

 

警察「なるほど頑張るなぁお兄さん。ここで寝るのは別に構わないんだけど、凍死しないように気を付けてな」

 

免許証などを見せたあと、警察のおじさんはそう言ってパトロールに戻っていきました。

優しい感じのいい人でした。

宮城じゃこんな警察の人見たことなかった。

ところが10分くらいするとまた戻ってきて、窓をコンコン。

 

オレ「今度はどうしたんですか?」

 

警察「いや今晩は特に冷えるから、ほれ」

 

暖かい缶コーヒーを渡されました。

これを買って戻ってきたのか...。

缶コーヒーを握りながら、なんだか泣きそうになったのを覚えています。

それからその警察のおじさんは毎週やってきては差し入れをくれました。

 

警察「オレが見回ってるから安心して寝な。応援してるから頑張れな」

 

そう言って。

感謝の気持ちは今も忘れません。

 

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彼女の父親になぐられる

そんなこんなで遠距離恋愛にも少し慣れてきたので、彼女の両親にとりあえず自己紹介と挨拶をしに行くことにしました。

結婚を前提にお付き合いしてます、と。

 

当日はめちゃくちゃ緊張しました。

厳しい両親だと何度も聞いていたので…。

 

手土産を持って彼女と家に入りました。

茶の間には、母親と父親二人で座っていました。どちらも真剣な顔。

こここ、怖い…。

挨拶して自己紹介をすると父親が真面目な顔で言いました。

 

父「娘がはじめて連れてきた彼氏だ。これからよろしくな。オレ達はこれから牛の世話しなきゃなんねぇ。お前らはどっかに遊びに行ってこい。言っとくが、間違っても娘の部屋で二人で過ごしたりすんなよ。まだ早い」

 

そう言って父親は外へ出て行きました。

 

うわわわわ…とりあえず認めてもらったみたいだけど、目が笑ってねぇ…。

笑顔も一度も見てないし、思った以上に怖い感じでした。心の扉固そうやん…。

 

母「お父さんの言った通りにしてね。怒ったら怖いからさ。ごめんね、緊張したでしょ。外で楽しんでおいで」

 

母親もそう言ったあと外へ出て行きました。

 

母の方は父がいなくなったとたんに優しい雰囲気になりました。

父の方には逆らえないようなこの雰囲気。

こりゃ怒ったら相当怖いんだろうな父親…。

 

そんなこんなでやっとこさ初対面も終わり、言われた通りに家を出て、外で彼女と時間を過ごしました。

 

気が付けば時間は夕方の16時30分。

 

実は彼女には門限がありました。

その時間は18時。

今日は初対面の日なので早めに帰ろう。

そう彼女と話をして、17時頃には家に着くように彼女を送りました。

 

家が近づいて来たところで、誰か家の前に腕組をして立っているのが見えました。

 

誰だろう?

 

近づくとそれは彼女の父親でした。

どうしたんだろうと思い車を降りると、

 

父「遅いっ!!何やってたんだこらっ!!」

 

ものすごい剣幕でオレに掴みかかり、思いっきりグーで殴られました…。

ドラマみたいに倒れこむオレ。

まだ殴ろうとする父親を、必死で止めに入る彼女。

 

いってぇ…。

なにこれ?

なんで?

意味がわかりませんでした。

 

時間は17時少し前。

だいぶ早く連れてきたつもりなのに。

 

父「次からはもっと早く帰ってこい!!」

 

彼女に止められ、そう吐き捨てて家に入っていく父親。

 

彼女「大丈夫?…じゃないよね。ごめんね、あんな父親で…。今傷バン持ってくる」

 

オレは放心状態でした。

口の端から血が出てるのも気付かなかった。

殴られた理由がわからなすぎて。

あまりにも理不尽だと思うのだが。

 

その後彼女に手当てしてもらい、その日はとりあえず公園の駐車場に帰りました。

夜に警察のおじさんに長々と話を聞いてもらったっけ。

仕事中にごめんなさい、おじさん。

 

流血の初対面はこうして終わりました。

オレやっていけるかな、あの父親と。

ものすごく不安になった日でした。

 

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