寝ぐせのなおらないミクジンです。
この記事は、漫画の名言から考えさせられたことを書き殴るシリーズです。
今回は漫画『亜人』10巻から、主人公『永井圭(ながい けい)」の母が娘に言った言葉。
娘=圭の妹です。
大切にするということは、その人のために行動し、実現することよ。
圭の妹は小さい頃から病弱でした。
そんな妹のために9歳の時に「医者になる」と言った圭。
しかし、それを実現するために友達を切った圭を妹は嫌うようになります。
そんな妹に母は言いました。
大切にするというのはどういうこと?
大切に"思っている"だけでいいの?
気持ちじゃあ、あなたの病気は治らない。
ケツ拭く紙にもなりゃしないわ。
大切にするということは、その人のために行動し、実現することよ。
そのためにはみんなを大切になんて不可能。
人間一人に出来ることなんてたかが知れてるわ。
だから余分なものは嫌だったとしても斬り捨てなければならない。
より大切なものを本気で実現させる気があるから。
圭は自分の置かれた状況で、自分にとって大切なものを取捨選択し、その中で自分のできることに全力を尽くせる。
そういう子よ。
私はそんな人間を「冷たい」の一言で断罪すべきではないと思うわ。
引用 :桜井画門『亜人』10巻
より大切なもののために、大切なものを捨てる
これって相当難しい選択です。
そんなに簡単に捨てられるもんじゃない。
というか、自分だったら『捨てる』という選択肢すら思い浮かばないような気がします。
でも、前回の『東京喰種7巻』の記事の時も同じようなことを書きましたが、すべてを大切になんてやっぱり無理です。
うまくやってたつもりでも、自分の場合は気が付いたら逆に全部なくなってた。
例えば仕事で、優先順位を付けないで同時にあちこち手を付けてたら、どれもこれも終わらなかった、なんてことがあったとします。
それは簡単に言ってしまえば自分の能力不足が原因ですが、優先するものをしっかり選択していればひとつも終わらないなんてことにはならないと思うんです。
本当に仕事を終わらせたければ、能力が足りないということに気付いて、それを自分で認めることができて、選ぶことができないとだめなんですよね。
『仕事』だったら分かるけど、それがすべて『大切なもの』だったら選ぶことが難しいかもしれない。
選ぶことじたい思い浮かばないかも。
でも『本当に大切なもの』のために行動し、それを本気で実現するためには、やっぱり選ばなゃだめなんですよ。
特に、能力不足のオレは。
なのでとりあえずは『本当に大切なもの』くらいは自分で気付いておきたいなぁと思いました。
いや、オレの場合は気付いてはいたけど選びきれてなかったのかな…。
あなたの選択で、徹底的に生き抜きなさい
これまた主人公、永井圭(ながい けい)の母の言葉です。
圭…私は永遠にあなたの母親だけど、もうあなたの行動に関知する立場にないわ。
どんなバカなことやろうとしてるかは知らないけど、
あなたの選択で、徹底的に生き抜きなさい
引用 桜井画門『亜人』10巻
これはもう、目から水が出ました。
亡くなった母を思い出したんです。
オレはとんでもなくバカで親不孝な人間。
それだけは分かる、間違いない。
どれほど迷惑かけたか分からない。
でも母はなんだかんだと言いながら、最後まで母でいてくれました。
口は悪いし怒ると止められないし大騒ぎする母だったけど、いつも心配してくれてた。
どんなにオレがバカやっても、見捨てないでいてくれた。
それでどれだけ救われたか分かりません。
この永井圭の母の言葉、自分の母親に言われたような気がしたのです。
もうあなたはいないけど、オレはオレの選択で徹底的に生き抜いていきます。
そんなことを思いました。